全米OP 大坂なおみは既に勝っていた。素晴らしさは素晴らしさを引き寄せる。
彼女は既に勝利を確信していたのでは、と思う。
そして審判騒動がターニングポイントではないと思う。
実際はどちらが勝ってもおかしくない試合、ドラマ。
こういう時、なぜその人が勝ったのか?
目的を達成したのか。当事者に何が起きて何が違うのかをおもんばかるそしてドラマが好きだ。
私もテニスをするのでWOWOWで観ていた。
たまたま朝5時に起きれた。
もう、、1セット目から鳥肌が立った!
少女が絶対的クイーンを…
確実に第一セットを自らの手で勝ち取った。
不確かな優勝の期待が確信に近づいた。
ベースは終始大坂サイドだったのではと思う。
第2セットは見かけ上セリーナにあるようにも見えたがやはり土台は大坂に。
クイーンはこのとき、もう既に動揺していたのでは。こんなシロートの少女に負けるわけにはいかないし、
自分自身と背負ったバックのプライドにもかかる。絶対負けるわけにはいかない。
しかし、ことごとく自分の渾身の攻撃が見事にかえってくる。
どう攻めたら、どうしたらよいかわからない。頭は真っ白だったのでは。
ストレスはたまる一方。自分との葛藤もあっただろう。
以前の最強最速でもてはやされた自分の、立ち位置が、まるで違う。
コーチング違反をとられた時、決してそれがなかったとしても、審判にはそう感じられるほど
お互い(コーチ・選手)は気にしあっていたのでは思う。
ストレスをぶつけやすい相手やラケットに、、巨大なダムは決壊した。
最初は小さなヒビ程度だったろう。ものすごい圧力がヒビを一気に決壊へと止まらなくなった。
あれがターニングポイントではないと思った。
新人は既に勝利を感じていたし、クイーンは負の震えを予感し始めていた。
クイーンにとって最もつかれたくないところを、審判は触ってしまったのだろう。
同情するけどストレスをラケットにぶつけてはダメだ。決して痛いといわない大切なパートナーだ。バンドだったらヴォーカルがパートナーのベーシストをぶん殴ると同じだ。差し替えた新ラケットですら主人を信頼しなくなる。これでは勝てない。
決勝が他のトップ選手相手だったら、こうはなっていなかったかもしれない。
セリーナが絶対的有利に試合を進めていたら、心にもまだゆとりがあってあんなにまで抗議などしなかったかもしれない。ストレスが無いのだから。
大坂なおみは既に勝っていた?試合が始まる前から。自分の中では。そして第一ゲームで、第一セットで大坂はセリーナの内側を破壊した。まさに魂VS魂だ。
両者の違い、夢の「質」が違ったんだと思う。
若くて長年のそしてフレッシュであまりにも純粋な夢。
近頃の記事やニュースはデータばかり気にしすぎる。試合でなくモニターを見て記事を書いてるかのよう。いかに凄いのかをデータで引き寄せる。史上初とか拾い出したらキリがない。
伝えるべき本題よりも自分の記事がいかに凄いかを争っているように感じられる。
もっとスポーツ本来のドラマの面白さ、凄さ、内面に目ん玉、心を向けてほしいと思う。データはデータの結果を呼び寄せるだけだ。心の響きは共鳴して心の響きを引き寄せる。
ドラマティックな試合ドラマだった。素晴らしかった、ことの影響力もスゴイ。
彼女は本当に強く可愛らしい素晴らしい少女だ。
私はこの朝、おかげさまで、素晴らしいひとときを過ごした。